バスを鉄道省に納入した

2011.08.22

昭和に入ると、鉄道省では、鉄道網の不備や敷設の困難な地域での交通網を補うためのバス路線の充実が課題となった。山道などの走路の悪条件に耐えうる性能がこれらのバスに要求され、軍用トラックの試作実績のある三菱にも開発依頼が鉄道省から寄せられた。1年余の研究の後、三菱は、神戸造船所で1932(昭和7)年に試作車「B46号」を完成させ、33年には、名前を「ふそう」と命名したバスを鉄道省に納入したのである。この「ふそう」が、その後の三菱の自動車生産の1つの出発点となっている。「ふそう」の製造を契機に、三菱はふたたび自動車メーカーとしての顔をもつようになり、バスート戦前のフツクの生産をおこなうようになった。とくにバスは、鉄道省による省営バスとしてだけでなく、日本の植民地となった台湾や満州(現・中国東北部)での交通手段として生産・移出された。台湾、満州に出荷されたふそうバス卜ラックは200台にものぼる。トラックについては、陸軍や関東軍から軍用トラックとしての大量の発注も。

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