「食べてはいけない」の間違いではありません。ヤセるためには何でも食べなければいけないのです。よく、特定の食品や栄養素をまったくとらない「○○抜きダイエット」が流行します。しかし、ある栄養素をまったくとらないでいると、栄養のバランスが崩れて精神的にイライラし、仕事や勉強の能率も低下し、肉体的にも貧血、脱毛、肌荒れなどが起こってきます。仮に一時ヤセても、早晩必ず挫折します。そうすれば当然、リバウンド。特定の食品(リンゴ、こんにゃくなど)だけを食べ続ける「○○だけ食べる」ダイエットにしても同様です。忙しい女性にとって魅力的ですが、魅力的なのは方法だけ。70年代に、「プロテイン(蛋白質)ダイエット」というのがアメリカで大流行しました。体をつくっているのは蛋白質だから、ほかのものを食べずにダイエットしても、蛋白質さえ十分にとっていればやつれずにヤセられる、と、たくさんの人が飛びつきました。結果は悲惨で、全米で数十人の死者を出し、とうとう禁止になってしまいました。栄養素というのは、互いに補いあっています。ヤセるためには脂肪を燃やさなければならないわけですが、さまざまな栄養素のなかの何かが不足していると、脂肪が効率よく燃えることはできません。栄養素が不足していると、脂肪だけでなく筋肉などほかの重要な組織が消費されてしまいます。栄養バランスを崩すことによって体重が落ちたときは、脂卵肪体重以外の体重も減って、やつれているのです。